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「特にありません」と言ってしまう理由

体験談
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面接で「配慮が必要なことはありますか」と聞かれて、「特にありません」と答えたことがあります。

必要なことはありました。それでも言えませんでした。

この記事では、なぜそうなるのかを考えてみます。

言えなかった理由

振り返ると、いくつか重なっていました。

1. 採用されたかった

配慮を求めると、採用が遠のくと思っていました。

手がかからない人のほうが選ばれる。そう考えていました。

2. 迷惑をかけたくなかった

すでに「障害者雇用枠で雇ってもらう」という立場だと感じていました。

その上でさらに注文をつけるのは、図々しいことのように思えました。

3. 言葉にできなかった

これが一番大きかったかもしれません。

「体調に波があります」としか言えませんでした。

具体的に何が起きるのか、どうしてほしいのか。それを説明する言葉を持っていませんでした。

聞かれても答えられないので、「特にありません」で切り抜けるほうが楽でした。

4. 自分の状態を把握していなかった

何が負担になるのか、自分でも分かっていませんでした。

働いてみて初めて「これが辛かったのか」と気づく、という順番でした。

「特にありません」の結果

配慮がないまま働き始めることになります。

企業は、伝えられていないことに対応できません。 当たり前の話です。

そして、後から言い出すのはもっと難しくなります。

「最初に特にないと言っていたのに」と思われるのではないか。そう考えて、さらに言えなくなります。

▶ 障害者雇用で2社続かなかった私が、次に見るようになった3つのこと(https://shogai-work.com/tsuzukanakatta/)

企業側から見るとどうか

採用する側の立場で考えると、見え方が違います。

障害者雇用枠で募集している時点で、企業は配慮を前提にしています。

そこで「特にありません」と言われると、

・本当に何もないのか ・言いたくないことがあるのか ・自分の状態を把握できていないのか

判断がつきません。

むしろ、整理して伝えられる人のほうが「一緒に働けそうだ」と判断されます。

これは、支援員から聞いて初めて知ったことでした。

言葉にする作業は、一人では難しい

いま振り返ると、問題は勇気ではありませんでした。

言葉を持っていなかったことです。

転職エージェントの担当者と話したとき、面接の前日に時間を取ってもらって、何をどう伝えるかを一緒に整理しました。

そのときに出てきた言葉が、いまも使えています。

▶ dodaチャレンジの評判は?実際に使った感想と登録の流れ(https://shogai-work.com/doda-challenge/)

自分の中にあるものを、人に説明できる形にする。

これは自己分析ではなく、翻訳に近い作業だと思います。相手がいたほうがうまくいきます。

伝えるときの形

整理すると、3つの要素で足ります。

1. 何が起きるか 2. どうなると困るか 3. どうしてもらえると働けるか

最後が「できません」ではなく「できます」で終わるのが要点です。

▶ 障害者雇用で配慮事項をどう伝えるか|面接で使える3つの型(https://shogai-work.com/hairyo-tsutaekata/)

いまは3つに絞って伝えます

全部言う必要はありません。

「これがないと続けられない」ものを3つだけ。

あったら嬉しい程度のものは、入社後に相談すれば十分です。

3つに絞ると、企業側も「それなら対応できる」と判断しやすくなります。

もし、いま言えないとしても

無理に言わなければならない、という話ではありません。

言葉が出てこないときは、まだ整理ができていないということです。

・支援機関に相談する ・エージェントの担当者と話す ・ハローワークの専門援助部門で聞いてもらう

人に話しているうちに、言葉になっていきます。

▶ ハローワーク専門援助部門の使い方|初回で聞かれることと持ち物(https://shogai-work.com/hellowork-senmon/)

まとめ

・「特にありません」は遠慮ではなく、情報を渡さないこと ・言えない理由の多くは、言葉を持っていないこと ・企業側は配慮を前提にしている。何もないと言われるほうが困る ・3つの要素で整理すれば伝わる ・一人で言葉にするのは難しい。相談相手がいたほうがいい

配慮を伝えることは、できないことの申告ではありません。

どういう条件なら働けるのかを共有する作業です。